【3D-CADの効率化と体裁の整え方】 ⑤ 図面の線の幅を変更し,線の重なり等を回避する.
インザナです.ツイッターは@melad_margusです.
久しぶりすぎて何をやっていたか忘れました.前回記事が182日前らしいです.はい.
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今回やること
図面の線幅を変える.
はじめに
個人的な意見ですが,インベンターの図面の線幅のデフォルト値は,ロボコンのスケールに対してやや太く感じます.特に図1に示す例の通り,C面取りやザグリなどの寸法線が重なると,視認性が落ちます.これに対し,図2のように線幅を細くすることで,重なりを回避できます.
(図はてきとうな例です.ロボコンの角パイプの図面にC面取りを書く人はあまりいないとは思います.私も書きません.)
今回は,この線幅の変更方法を紹介します.
線幅に関するJIS規格
インベンターは,任意の線幅に変更できます.ですが,一応JIS規格に準じて変更するのが吉でしょう.(当時の自分はそれを知らなかったので,てきとうにやってしまった.)
"JIS B 0001:2010"の6節によると,
「6.1線の太さ線の太さの基準は,0.13 mm,0.18 mm,0.25 mm,0.35 mm,0.5 mm,0.7 mm,1 mm,1.4 mm 及び 2 mmとする。」
「6.2線の種類及び用途線は,線の用途によって,表 5 のように用いる。ただし,細線,太線及び極太線の線の太さの比率は,1:2:4 とする。その他の線の種類は,JIS Z 8312 又は JIS Z 8321 によるのがよい。」
とあります.それ以外にも決まり事がありますが,ここでは割愛いたします.
線幅の変更手順
まず,図3の通りマイホームタブから設定を変更します.(マイホームタブに関しては,第1回記事参照)
デフォルトでは,⑤の線幅を実寸表示で選択の下にある「範囲による線幅表示(ミリメートル)」になっています.これらの意味は図4の時に説明します.
次に,図4の通り線幅を好きな値に変更します.なお,この際第4回記事の「デフォルトのフォント変更方法①「スタイルおよび規格エディタ」」の設定を行っていないと,変更が反映されません.
この時,図3の⑤の「線幅を実寸表示」を選択していると,線幅は入力した値そのものになります.一方,「範囲による線幅表示(ミリメートル)」では,設定した閾値に応じて細線や太線を割り振る形となります.別にどちらでもよいのですが,前者の方が分かりやすいのでオススメです.
画層名とその意味の対応は,図5の通り簡単に調べられます.それすら面倒くさいという人は,デフォルトの線幅全てを0.7倍する,等の方法でも良いと思います.
手順はこれでおしまいです.自分の好みに合った線幅に設定してみてください.
終わりに
今回は線幅の変更方法について書きました.
次の記事,何を書こうかな.
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